2020/06/04 19:59

こちらは西アフリカの民族トゥアレグによる、全て手仕事で作られる銀と黒檀のピアスです。

トゥアレグはサハラ砂漠をまたぐ6か国に分散して暮らしている民族で、青のベールを身に着け、砂漠をラクダで渡るンキャラバ隊や、美しい装身具を身にまとう民族として人々を魅了してきました。古い歴史書では、紀元前5世紀のギリシアのものにその存在が書かれています。













こちらのピアスは、そういったトゥアレグの職人によって一つ一つ手で作られているものです。

黒檀を削ってから銀と合わせて細工し、最後に入念に磨いて仕上げていきます。

ピアスの下の部分は黒檀と銀を薄くスライスしたものをミルフィーユ状に重ねて作られています。このように美しくに仕上げるにはとても時間がかかり、こういった伝統技術は親から子へと代々受け継がれてきました。

銀と黒檀が重なって出来る横線は、砂の砂紋を表すともいわれ、砂漠の民トゥアレグの美意識が映しだされているようです。

古来よりトゥアレグに愛された文様は現代のファッションとも不思議と相性が良く、長く身に着けられる大人のアクササリーのように思います。